国立大学法人 豊橋技術科学大学機械工学系 Toyohashi University
of Technology

機械工学課程JABEE授業改善例

授業改善例

教育改善の事例と効果

○:効果的,△:効果的だが問題点も有,×:逆効果(空欄は解答無し)

R2年度分(新型コロナ感染症対応含む)

事例 効果 コメント
【メカトロニクス】これまで毎回の講義後に課している課題の解答は,次回の講義の冒頭で説明し,質問の機会を設けていたが,コロナ対応を含め,確認しやすいように,解答例をアップロードした. 部分的ながら,同様の問題を時間限定の中間レポート課題の解答が改善している場合もあった.
【水力学】従来は板書主体の授業であったが,説明を含めたオンデマンド資料を作成し活用した. 対面試験の成績が例年よりも向上し,学生の理解度の向上が見られた.
【複素解析】オンラインでの試験における不正防止のため,工夫がなされた.15分毎に出題し各問題回答後にpdfファイルにて提出するように指示した. 不正行為の防止に成功した.
【機械工学実験,機械工学基礎実験】完全オンデマンドでの実験課題とした。アニメーション動画を用いた原理の解説と,実験操作の動画を組み合わせて,対面の実験と同等以上の内容を含む教材となるようにした。 個別の課題に対する学生からの評価は不明だが,レポートの成績は例年と変わらなかったので,オンデマンドでも対面と同等の効果が得られたものと考える。
【応用数学I】線形代数の数学的な側面だけでなく、工学分野における応用や実用面を考慮した内容とするように心がけている。新型コロナウィルス感染症対策のため、オンデマンド型の音声付き講義資料を作成した。 新型コロナウィルス感染症対策として、音声付きの講義資料を作成したが、受講生からは、音声付きで丁寧な説明があってわかりやすかったとの評価があった。何度も復習することができた、面白かった等のコメントもあった。
【機械創造実験】前年度まではレゴを用いた実習を行っていたが、コロナ感染症への対応としてScratchなどのオンライン学習ツールを導入し、学生自身が創造的に課題をたて、解決法を考案していくこととした。
【応用熱工学】遠隔講義対応のため,全ての回がオンデマンド方式で実施できるような資料の改善を行った.バイリンガル対応のため,音声ではなく各スライドに補足説明を和文でつけることで内容の理解を促した. 補助資料の充実が望ましいとの意見も散見されたため,補助的な参考書あるいは参考URLを加えることを検討したい.小テストを希望する声があったので次年度以降に採用したい.
【燃焼工学】遠隔講義対応のため,全ての回がオンデマンド方式で実施できるような資料の改善を行った.JANNAFテーブルはNISTが公開しているサイトを活用して汎用性の向上を行った. 演習の結果(解答例)を示すことで理解度が高まったとのの意見がある一方で,日本語での説明が少ないため理解しにくいとの意見も散見された.和文による説明を増強することで対応したい.
【材料信頼性工学】コロナ禍による初めてのweb授業で、授業テキストも手探りの状況で作成。授業の反響を聞き,より丁寧な説明を付け加えたweb資料の作成に努めた。 web授業と言うこともあり学生からの反応がほとんど無く、可否の判断できず
【統計解析】オンデマンドでの演習となったため,課題の詳細な解説資料を配布し,学生の理解度向上に努めた。 オンデマンドの場合,文書の資料のみでは学生の満足度は低いように見受けられた。
【物理学I】新型コロナウイルス感染拡大防止のため,課題の出題,採点,正答の提示を全てGoogle Classroom上オンデマンドで行った. やる気のある学生はわからない点をより気軽に質問できるようになり,例年より良い正答率であったが,やる気のない学生の正答率は下った.
【機械工学実験(厚肉容器)】オンデマンドで学習できるように,動画,写真を作成した.従来では分担作業であったものが,動画と写真ではあるが全てに関わることができるようになった.

 

R1年度分

事例 効果 コメント
【流体力学】講義説明の流れをよりわかりやすくなるように、講義内容を改善した。 テストなどにおいて、多くの学生が十分内容を理解できていることを確認できた。
【メカトロニクス】毎回の資料の表題から,講義の回数番がわかるようにしてほしい,といった要望があり表記を修正した. 特に要望はなくなった.
【燃焼工学】白板を使った授業からスライドを用いる授業への切り替えを開始した. 板書してもスライドにしても成績に大きな違いはなく,理解度が落ちていないことを確認した
【卒業研究】産業界で真に必要とされている技術革新に関する研究を行い、企業ニーズとコスト意識等も理解してもらい、就職後にも役立つように研究を行った. 座学では学ぶことの出来ない実社会や企業活動に触れることが出来,学生のモチベーションが向上
【統計解析】プログラミングの基礎的な項目の理解を補強するための説明を追加で取り入れた。 補足説明がわかりやすかったという好意的な意見が得られた。
【機械設計】非機械系出身の学生の理解度向上を目的として,映像教材を授業中の説明の補足に使用した. アンケート等の評価に数値的には現れていないが,学生からの質問の際に映像があってわかりやすかった旨のコメントがあった.
【応用熱工学】教科書指定を外し,よりオムニバス色を強くして幅広い「応用熱工学」事例をカバーするように変更した.教科書指定を外す代わりに,最初に本日の目標を2~3つのみ示してから講義することで学ぶべきポイントを最初に意識させてから授業をするよう工夫した. 教科書指定を外すことで興味あるトピックスを深堀する学生がいた一方で,スライドだけでは理解しにくいと感じる学生もいた.インタラクティブさを追加するような要素を加えられるかどうか検討したい.
【材料科学】授業に飽きないように、様々な教材を使ったり、小テスト等を行ったりした. 特に小テストは集中力を高める効果有るが、時間が割かれ、授業内容のボリュームが減少
【材料信頼性工学】専門分野および専門分野外の学生も良く理解出来るようにより平易な内容としてみた × 専門分野の学生の意欲とレベルが低下
【機械要素】教える順序を変更して理解を容易にし,学習効率を上げた. 授業評価のアンケート結果が改善した.
【応用数学3】本学と高専での難易度や質が同程度であるとの回答が40~50%程度と高い。アンケート結果および高専での当該関連科目のシラバスの調査を踏まえ、より高度な内容(例えば、連立微分方程式や微分方程式の級数解など)を含めた講義を実施するよう改善した。また、アンケートでは講義資料等がすべて英語であると分かりづらいという懸念があったことから、講義資料については全て日本語と英語を併記することとした。
【物理学Ⅳ】実験動画を利用し、理解度向上に努めた。
【機構学】機構の動作アニメーションを利用し、理解度向上に努めた。
【システム最適化】具体的な計算例を多く示し、理解度向上に努めた。

 

H30年度分

事例 効果 コメント
【応用熱工学】応用熱工学の分野の実務内容を知ってもらうため,4名の学外講師を呼んで特別講義を設けた.試験は「持ち込み可」としてどの程度深堀りして理解できたかを問う試験とした. 特別講師の話題提供に対する評価は極めて好評であった.持ち込み可の試験は安心感を与えたのか,講義時間中は授業に集中していた学生が多数であった.
【材料信頼性工学】様々な工業製品に重要な材料信頼性を理解してもらうために,実際の破壊による事故例や,身近な自動車等の工業製品開発時の設計思想等を説明することにより,興味を引くように努めた.また,実際の事故ビデオを見せて,その原因に関わった信頼性工学について理解を深めるように努めた. 非常に効果的で、座学だけでは学ぶことが出来ない社会の実例を実感できたようだ。
【卒業研究】企業との連携による基礎・応用研究,最新の分析機器の利用による研究レベルの飛躍的向上 企業との連携による基礎・応用研究により,実社会や企業活動に触れることが出来,学生のモチベーションが向上
【流体力学】前年度授業アンケートにおいて板書の数式が見えにくいとのコメントがあったため,より丁寧な板書を心がけるとともに補足資料に必要な数式は全て記載するようにした. 当該年度での履修学生のアンケートでは板書に関する問題は挙がっていなかった.
【設計製図Ⅰ】作図課題の実物を見せて学生に興味を持たせるとともに,作図された課題を時間中に個別に確認,指摘し,最低限のレベルになるに達するまで指導した. 最低限図面として不足がないことを学生が理解できた.
【塑性加工学特論】内容に関連する研究成果について学会発表に使ったスライドを用いて詳細に講義で示した. 興味深く聞いていた学生が見られた.
【機械工学基礎実験(引張試験)】引張試験中の試験片をカメラで撮影し,その場で大きなモニターに映して変形をよく見えるようにした.また,モニター上の変形前の標点位置に印をつけておき,どの程度変形したかわかるよう にした. 学生はモニターを見て,興味深く観察していた.
【応用熱工学】アンケート結果から「英語に偏りすぎで内容が簡単すぎる」というような印象であった。 高専とほぼ同程度の内容という意見も半数弱あるものの、もともと当該講義の目的がリメディアル色が強いため、その意味では狙い通りであるともいえる。ただ、それを意識せずに受講する学生にとっては「新しい知識享受が少ない」という不満を持つ恐れがあるため、初回授業のみでなく、できるだけ毎回本講義の目標について伝えるようにしたい。既に学んでいるとはいえそのレベルはまちまちであるため、学生の有する既存知識を把握して講義に致すべく、各単元における習熟度について(毎回ではなくとも)アンケート形式で事前把握しておくことでミスマッチを減らす等も検討したい。

 

H29年度分

事例 効果 コメント
【CAD/CAM/CAE】授業の課題設定を、より学生が自由に考えることができる課題とした。 最終報告会において、より多様なアイデアに基づく設計が見られた。
【燃焼工学】断熱火炎温度を求める演習は自主的なレポートに切り換え,授業内容を再見直しを行い,授業中に具体的な解き方例を複数示すようにした 具体的な問題を解くことで理解度が向上し,最終試験の平均点が向上した
レポート評価を60%、Google Formsからの質問を評価の40%にした。 好評であったが、学生と教員の両方に負荷が大きかった。
アメリカの大学で教えられていた大学院講義の内容の速度を1.5倍遅くして、機械電気等価回路の内容を主にして講義を実施した。 授業アンケートを見ても、本格的な実務レベルの内容を教えるのは学生にとってハードであった。今回の内容では1コマに対し、理解には10時間程度の復習が必要である。10時間も必要だと、分量が多すぎる。
全体の回数が少ないので、演習プリントを多くすると講義時間がとれず、悩ましい。
教材のバイリンガル化を一段進めて授業を行った。 特に大きな問題もなく実施できた。回答数35の授業評価アンケートでの総合評価も前年度より0.1ポイント向上した。

 

H28年度分

事例 効果 コメント
【燃焼工学】JANNAFテーブルを用いた断熱火炎温度の計算を加え,その理解を高めることを授業目標として設定した. 燃焼温度がどのようにして定まるのかの具体が理解できた.
毎回練習問題を解き、数式の誘導などを、もう少し詳しく解説した。 学生の理解に繋がった。
【燃焼工学】断熱火炎温度を求める演習を追加することで,どの部分が理解していないかを自分で判断する機会を設けた. どの部分の理解度が足らないかを自ら気づかせる機会として演習を実施したが,演習問題の採点結果を返却してほしいという意見が多数聞かれた
【燃焼工学】熱力学と燃焼工学の共通点と相違点がわかるような授業設計となるように変更した.教科書指定はせずに,毎回関連資料を配布するようにした.予習復習のため参考書指定を加えた. 参考書のどこを見ればわからないとの意見も散見されたため,講義で実施するトピックスが章立てになっているものに変更することを検討した
講義の開始時点で「板書は宛にせずに自分でノートを作ること」という指導を行った。 「板書を丁寧にしてくれないと後でノートを見返してもわからない」という意見を記述した学生がいた。
レポートのデータ整理についてもっと解説が欲しいとの意見があったので、次年度からはデータ 整理についての解説を充実させる。
大体は満足度が得られているので、大枠の内容としては良かったが、説明には満足度が低い学生もおり、次年度は学生への説明をさらに改善して臨みたい。
理解度向上のために演習問題をより多く用意したい。

 

H27年度分

事例 効果 コメント
昨年度の反省から、説明を丁寧にするように心掛けた。 授業評価は昨年度より向上し、比較的良好であった。最後の講義項目が中途半端に終わった印象があり、来年度はもう少しペース配分をうまく行いたい。また、 20点分の配点にしては課題がやや多かったかもしれない。
講義内容を少しずつ削減し、各項目の説明を丁寧にしている。 授業評価は年々少しずつ向上している。
授業中に時折演習を行った。 演習の時間がまだ足りないため,今後はもう少し時間を取るようにしたい。
課題プリントを配布し、各自で解き、わからない点を個別に質問するように指導した。 こちらで期待したほどには質問に来なかった。
総合評価において、大変良いおよび良いが75%を占めており学生の満足度は高いように思われる。 一方、予習の項目が普通の回答が多かった。 今後は学生が進んで予習するような教材つくりが必要かと思われる。

 

H26年度分

事例 効果 コメント
材料科学:昨年度の授業(材料選択法)アンケートにおいて、難しいとのコメントが認められた事から、内容を精査しその重要性と関係の例を引きながら丁寧な講義を心がけた。 説明がわかりやすい、との多くのコメントが履修学生のアンケートに記載された。
理工学実験:製作する課題を3D作品に限定した。 従来は2D作品を作る学生が多く作業が単純であったが、3次元空間配置を考えた設計を考えるため難易度が高くなったが設計の奥深さを体験できるようになった。
材料工学基礎:数学的取り扱いが非常に多い事から、ベクトルなどについて公式や計算方法等を丁寧に説明しながら講義を行った。 授業アンケートスコアはやや改善した。
系の設計教育WGでは、系内教育に利用できる教材を開発するため、高専連携教育研究プロジェクトにおいて「高専―技科大における実践的な機械設計教育プログラムの検討と作成」を立ち上げた。高専教員と協力し、高専の低学年から高専高学年,技科大の教育に使用できる機械設計教材(設計課題)の検討を行った。
図学および図学演習:資料を大学の情報メディアセンターのe-Learning教材に登録し、予習復習用に学生に使用させた。また、作図手順が見やすいように動画ファイルを新たに追加するなどアップデートを随時行った。
材料物理化学:講義資料を大学の情報メディアセンターのe-Learning教材に登録し、予習復習用に学生に使用させた。また、各学生の学習履歴を把握するため、授業開始時にコメントシートでこれまでの履修科目を報告させた。
機構学:理論説明のための応用例をより多く用意し,学生の理解と意欲向上に 努めた。
物理III(熱力学):毎回出す宿題内容を次回授業内容にする事によって予習を促すよう努めた。

 

H25年度分

事例 効果 コメント
昨年の結果を踏まえ,講義資料に例題を多く含めたり,学生の習熟度に応じた 演習課題を設定する等の改善を行った。 総合評価が昨年度の 2.8 から 3.6 に向上した.
昨年度の反省から、講義テキストの変更と講義の簡素化を図った。 授業アンケート評価がやや改善したが、さらに講義内容の見直しを行う。
今年度、従来通りの内容で開講したが、学生の習熟度に合わせて受講する講義室を指定し、プログラミング初級者に細かい指導ができるような体制を敷いた。 平成26年度からはじまる情報処理教育での、大幅なカリキュラム変更を行う。
力学の基本事項との関連をより丁寧に説明した。 「教員の説明」の評価が向上したので,今後も継続したいと思います。
接合加工学,表面プロセス工学:講義期間の中ごろに,自作でシンプルな書式 のアンケートを独自に実施し,学生の要望を反映するようにしている。 慣例にしたがい講義最終日にアンケート調査を行ったある年度の自由記述欄に,「最後の時間に改善への要求を書いても,それが反映さ れるのは次年度であり,自分らには反映されない」との指摘があったことを受けての改善。
主に解析の演習に重点を置いて授業内容を構成していた。 解析結果を評価し,さらにより妥当な結果を得るための改善など、自分自身で考えることを促すように授業改善を行う必要があると考える。なお,この科目の平成 26 年度から,次世代シミュレーション技術者教育プログラム科目である,計算機援用工学へ移行する ことになっている。

 

H24年度分

事例 効果 コメント
受講生が数名と少なく,単位不足の学生が受講する場合が多いため,学生に時折質問をしながら授業を進めた。 そのせいで,授業の総合評価が低くはないのであろう.今年度で最後となる講義であるため,改善については検討しない。
試験のみで成績を評価することになっているため,課題を一切出さなかった。 自由記述欄には「宿題を出してほしい」という要望が複数記されている。 宿題を出されないと勉強しないということのようなので,来年は宿題を出してみよう。
前年度に比較して,説明内容を減らし,より丁寧な解説を心掛けた。 前期2にあたる7週を担当した。評価結果から、講義内容は概ね学生に受け入れられていると判断した。 教員の説明,総合評価の点数が向上したので, 今後も継続したいと考えます。
今年度から3年次が新系に移行し、講義形態が大きく変更になった。 × 授業形態変更の対応がまずく、授業評価が大幅に下落した。 その原因は、従来の15週分の講義を7週に詰めたため、講義の進行が早く且つ雑になった。
新しいテキストを用いた。 × テキストの選定を誤ったと思われるので,来年度は、テキストを変更すると共に、講義内容の取捨選択を行う。

 

H23年度分

事例 効果 コメント
学内の新しいe-Learningシステムに講義資料と共に演習課題をアップロードし,自習できる環境を整えた。 利用状況をチェックしたところ、テスト前に半数近くの学生の利用が確認できた。
授業日程終了間際に実施していた発表会を授業日程の中間日に設定し、発表での質疑の内容を最終提出物に反映できるようにした。 発表日がやや早すぎたため、最終提出物の準備が進んでおらず、発表 内容に生かせていなかった。日程をもう後ろへ少しずらす必要がある。
今年度からライントレースなどの自由課題を増やした。(理工学実験)
今年度ミニッツカードを導入。出席確認にも利用。(物理学基礎)
主にビデオ(ロボット,センサ,アクチュエータなど)で実例を示しながら,用語などを説明。その後,アームロボットを対象に数式などで理論をフォローし興味と知識の両立を図った。(ロボット工学)
ミニッツカードの適用で学生の自己確認を促す.ただし記入内容は授業項目の記載のみで,詳細の記載は少ない.思考に費やす労が低下している懸念があり,その点を重視するよう心掛けている.(最適化システムⅡ)
従来の方法(板書のみ)とは異なる方法(定義をPPT,電子ペンで演習回答)を用いた.PPTとその場での記述はWebへアップロードし,学生に公開した.また,最後の授業後に質問を受け付け,すべての質問に回答し,Webへアップロードもした.(線形代数)
資料を増やして,組立図まで含めた。(機械製図I)
純粋な数学の説明だけでは不十分で工学的な興味をひく必要性を感じたため,物理や工学の問題が例題となっている教科書を利用した。講義で学んでいることが 実際にどのようなことに関わっているかを示した。(微分方程式)
計算力の不足している学生が見られたため,説明の後の課題演習時間を従来より長くし,適宜ヒントを与え,解を得るまで行った。(微分方程式)
式導出のプロセスがわかるように,あえて,板書による説明を行った。(構造・材料強度学)
テキストにある事項を説明示すために,実際に研究活動で得た結果の組織写真を示して説明した。理解の手助けになったと思われる。(材料工学概論)
説明で時間の都合上,割愛せざるおえない計算過程をあとで追えるようにプリント資料を配布した。(生産システム計算解析)
これから始まる卒業研究に対するモチベーションを向上させるため,研究室配属のB4学生に直後に,年度末に行った修士研究の中間報告を聞くように指導した。(卒業研究)

 

H22年度まで

事例 効果 コメント
発表会において各学生に1度は質問するように義務付けるとともに、発表の採点を行わせた。学生の発表会への参加意識が高まり、活発な質疑応答が行えた。質問に答えれなかった項目については該当学生が調査し、次の講義で回答することにより、学生全員の理解を促した。(設計製図Ⅱ)
講義のパワーポイントを情報メディアセンターのWebCTに掲載し、作図過程を各自が確認できるようにした。また、演習課題も掲載し、各自で印刷することにより復習できるようにした。(図学)
授業で取り扱う機械部品(ナット,ボルト,送りねじ,ピンなど)を回覧し,学生の理解を深めた.
微分方程式の科目であるが,指数の計算,部分分数分解,部分積分など基本的な内容の理解が乏しい学生に対してそれらを補講した.
製図する機械部品(Vブロック,ねじ)を知らなかったために,実物を持参して学生に回覧した.また,図の理解を増やすために図と同じようなねじのカットモデルを作成し学生に回覧した.
微分方程式の工学的な例題を取り入れたところ、好評であったために継続している。
より実社会との対応をとるため、各テーマに関して全て破壊
事例の紹介とその原因を紹介するPPTを作成して各テーマの冒頭5分で解説した。:材料保証学(B3)
高校レベルの基礎的事項に関する不足が見られたので、部分分
数への展開:複素関数(B3)
授業のはじめに、前回の演習問題の詳細な解説を行った。加えて、授業中の例題を増やし、学生の理解を深めることを工夫した。
授業アンケートに応じて、演習問題の詳しい回答をホームページに公開した。
計算機の演習を3時間取り入れた. 理論がシミュレーションでよく分かった
学期の中間で学生からの要望を出してもらい、それらをまとめて改善対策といっしょに学生に示した。
インターネットのホームページに学生からの質問とその答えを載せ学生がいつでも見られるようにした。
ビデオの教材を使って動きを実感できようにした。
解答を付けた問題の例題集を配付して演習問題の解答をしやすいようにした。
PowerPointのアニメーション機能を用いることにより、作図過程を具体的にわかりやすく説明した。 わかりやすい資料の作成にかなりの時間を要した。アニメーション化でわかりやすい説明に出来たはずであるが、それでも一部の学生は理解できていない。説明にもっと時間をかける必要があった。
初級者向けに,配付したプログラムの1行,1行の意味を説明するようにした 講議の後に初級者だけを残して行っているが,全体の1/3ぐらいの学生が出席し,説明を聞いてくれている.
OHPで宿題や中間試験の解答等を説明していたが,学生から説明が速すぎると苦情がでたので,板書することにして説明をゆっくりにした.
中間試験の結果を見て,補講を行った. 補講に出席すべき点数の悪い学生の出席率が悪く,出席しなくてもよい点数の良かった学生の出席率が良かった.
実際の加工製品を授業中に回覧し,製品,プロセスの理解を深めた(2000年より) 学生から加工製品を見ることができ,非常に好評である.
実際に生産加工を体験するために,生産加工の工場を見学した(1999年,2000年) 受け入れ企業および見学時間の確保,移動手段のの都合上,2年間しか行うことはできなかった.
深絞り,引抜き,押し出しの3加工実験から深絞りと引抜きの2加工実験に変更し,より基礎的な事柄に重点を置いた内容に見直した.これに伴い実験テキストの改訂を行った(1998)
生産加工に関するより基礎的な事柄が理解できるような内容に見直しを行った.これに伴い実験テキストの改訂を行った.(1998) 生産加工の基礎に関する理解度が高まった.
圧縮試験による変形抵抗の測定をパソコン援用による方法に改めた.(平成12年度MUPS事業に係わる教育・教材・研究プロジェクト事業として補助を受けた)(2000) 試験後,直ぐに結果が見られるようになり,実験内容の理解度が高まった.また,パソコン利用の多用性と有用性を直に体験できる.
実験のみの内容から,コンピュータも活用する内容に改め,実験とシミュレーションの比較,インターネットによる情報収集,ホームページ作成などができるようにした(1998) パソコン利用の有用性を直に体験できる.
教材としてプログラマブル・ロボットを導入した.制御プログラムの作成,インターネットによる情報収集,ホームページ作成などの実験実習を通してコンピュータ活用の有用性を直に体験できるような内容に改善した(2000) 学生自身の目標設定によって,これまで以上に自発的な取組みが見られるようになった.
答案は解答例を添付して学生に返却(希望者.1995年頃から)
講義の感想の中で、数名の学生より、「先生は授業中に時々ため息をつ く。我々も朝一の授業にがんばってでてきているのに、嫌々講義をされているよう で、気合いがそがれる。」といったコメントがあった。以後、その点は十分注意し て、講義の意欲を十分伝わるよう、努力している。
板書していると時間がかかりすぎて、多くのことを伝えられない。 そこで、講義で伝えるべきことをメモ書きにし、配布した。
授業のHPを作成し,過去製作された優秀なロボットの動きをムービーでHPに掲載した. ロボットの動きはムービーとして伝えるのが一番.紙媒体での配布は不可能.興味ある学生が何度でも繰り返し観察,研究できるようHPに載せた.
授業中でできるだけ身の回りの計測システムの実例を挙げて、学生の興味を持たせることを工夫した 論理回路や数式などがイメージしにくい。実例を通じて、それらがわかりやすくなる。
数値シミュレーションの活用法と実物との対比をイメージさせるために,数値シミュレーションを行う前に自動車開発でのシミュレーション利用例などの産業応用例を示した. レポートの考察が具体的な対象をイメージして書かれるようになった.
初めての講義であったので、中間テスト時にアンケートを採り改善点を学生と話し合った。演習が足りないとのことであったので、レポートを課し添削して返すようにした。積分などの基礎的部分が補強されたと感じた 来年からは、戦略的にレポートと中間試験を配置する必要がある
実際の工業製品を例として,加工プロセスを説明した.
授業の中で,当該技術分野の最新の研究,技術動向をパワーポイントを使って適宜紹介している。
パワーポイントを用い,アルゴリズムを視覚的に理解できるようにした
授業調査票に「見たこともない機械要素に関する授業は分かりにくい」との指摘があったので,授業時間中に,D棟1Fの展示物および実習工場設備などを見せながら説明した バーチャル時代,もの離れの時代であることを考慮する必要があったと反省している.一方,自主的に図書館などで予習復習することが少なくなっていることが残念である.
実験用プログラムの機種依存の不良を改善し,同時にGUIを平易なものとし,演習課題と配点も明示するようにした. 演習用のプログラム実行に混乱する学生が減った.演習レポートにおいても,課題に対する回答漏れが減った.
演習課題をもとに,各自の創意工夫でCGを作成するテーマを設けた 半数以上の学生が独創的なCG作成に積極的に取り組んでいる
各回のはじめにパワーポイントを用いた事例紹介を行い,その回で講義する内容、その実社会とのつながりが視覚的に理解できるようにした
各回のはじめにパワーポイントを用いた事例紹介を行い,その回で講義する内容、その実社会とのつながりが視覚的に理解できるようにした
教科書を変更し、従来第一角法に基づき教授していた内容を、第三角法に基づき教授するように改めた。 従来の教科書に比べて、平易な表現で教授内容も厳選されているため学生が理解しやすいものになった。また、第三角法で表現する機械製図などの授業への連携も良くなった。
授業での発表に使用する機器を従来のOHPから書画カメラと液晶プロジェクターに変更した。また、従来講義棟で行っていた発表をCAD室で行うように変更した。 従来のOHPではその作製や取り扱いに慣れていないため、見やすい資料の作製に苦慮していた。書画カメラを用いることにより、パソコンで見やすく効果的な資料を作成できるようになった。また、CAD室で発表を行うことにより、全ての学生がスクリーンの近い位置で発表に集中できるようになった。以上の結果、発表における学生間の質疑応答も活発となった。
実物の機械やその駆動状況などを企業などでビデオにとってきて,見せ,学生にイメージがつかみ易いようにした. 編集が未熟なため,短時間で紹介できず,ロスタイムが発生した.今後は編集などを工夫したい.
講議だけであったものを,テキストを作成し,配付するようにした. 学生がノートを作成しなくなった.
プログラミングに関する座学も計算機演習室で行い,関連するプログラム演習をその場で行うようにした プログラムの理解には非常に有効であったが,教官から学生の手元が見えなくなり,学生全体の掌握が困難になった
PowerPointを用いた授業を試行した.図表を含めた授業ノートは予め配布した 板書に比べて功罪相半ば.スクリーンの関係で文字が小さめになることが大きな問題(学生から指摘があり,できる限り改善)
なるべくOHPを使った説明とし、OHPの簡単なメモ書きも配布した。 多くのことを伝えられるが、学生にとっては消化不良気味である。
分析機器は日々進化しているため、最近の分析機器と実験で用いている従来の機器との比較を調べてレポートにまとまるように促した。 分析機器の原理について理解を深めた学生もいたが、それぞれの機器の原理を混同している学生もいた。
配布する資料中の重要語句を伏字にし,授業中に注意を促すようにした 授業アンケートで肯定的,否定的,両方の意見が出た.
基礎理論の確認実験時間に加え,特定の回答を用意せずに,アルゴリズム立案と効果検証する課題を設けた 学生の積極性が高いと個人の発想で非常によい結果と効果が得られる.反面,興味がないとほとんど実験結果が得られない(グループ学習により弊害は解消している).
1つの課題に対して解法を複数提案し,個人の技能に応じて課題の難易度を選択できるようにしている 能力差に関わらず積極的に取り組む学生が増えた.反面,課題が複雑化するような印象を与え,一部混乱する学生もいた.
授業中にやるミニテストの回数を増やして欲しいとの要望があり、増やした。
板書しながら説明するのをやめて欲しいとの要望があり、これに応え、口頭での説明と板書とを分けるべく、心掛けるようにした。
最先端の技術事例や研究内容の紹介をして欲しいとの要望があり、これに応えるべく当該箇所の内容を適宜更新している。
授業内容に関連の深い装置の稼動状況などを含め、研究室見学への要望があり、その実施に向けて検討中である。ただしまだ実現できてはいない。
クラス全体の平均的な理解状況に応じて、復習量の調整を行うようにしている。
演習・レポートの解答例を配布し、平均的な理解度に応じて解説を行うようにしている。
毎回の授業での各自の理解内容及び感想を書く用紙(A minute card)を配布し、理解度の把握と次週の授業の進め方の参考にしている。
講義資料の表紙に居室番号と研究室HPのURLを記載し、質問の受け付けの便宜をはかり、授業内容と研究との関わりが多少ともわかるようにしている
汎用的概念(抽象性)を学ぶ学習内容であるにも拘らず、学生側に一般的に抽象性を忌避する傾向が強いため、専門分野での具体的応用例にしばしば言及しながら授業を進めている。